-お誘い ページ13
HOSHI side
『ご、ごめんなさい。
起こしてくれてありがとうございます』
ホシ「いえ...おでこ大丈夫ですか?」
『私よりキミの方が...
おでこ赤くなっちゃって...ごめんなさい』
たまたま近くにあった冷たいペットボトルをおでこに当ててくれる。
大丈夫だと振り絞るように言えばハッとしてまた俯いた。
『ごめんなさい。
メンバー達にやるようにやってしまって』
ホシ「いやっ、全然、ありがとうございます」
しーん、と練習室に静寂が訪れる。
あまり話したことが無いDITE先輩。
事務所がHYBEになったばかりの時顔合わせで挨拶はしたけれど...
ちらっと盗み見てみると先輩はボーッと鏡を見つめているみたいだった。
こんなに近くで話したことはない。
“可愛い”よりも“かっこいい”が似合うこの女性はなんとなく近寄りがたい気もしていた。
綺麗な人だな、なんて思っていればパチリと目が合ってしまった。
『ご、ごめんなさい。
私、行きますっ』
ホシ「あのっ!!」
出て行けと思っているように見えたのだろうか。
焦ったように荷物を片付ける先輩に、思わず大きな声で引き留めてしまっていた。
ホシ「あの、俺の練習に付き合っていただけませんか!!!」
馬鹿、俺。
もう真夜中なんだぞ。
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作者名:まりも | 作成日時:2024年3月12日 1時