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JM「ヒョン、中途採用面接で何があったんですか?」
バンタン社のカフェルームでソクジンが優雅にコーヒーを飲んでいた時、まだ顔色の悪いジミンがそう質問してきた。
JN「...え?」
JM「ユ ツキさんです。彼女は校閲部には、とても向いているとは思えません。」
JN「...それはまた、どうして?」
JM「校閲のことを軽く見ています。それ以前にツキさんは本への熱意に問題があります!」
ジミンのその言葉にソクジンは、怪訝な表情を見せながらこう言った。
JN「本への熱意...?」
JM「JJJを」
『じぇーじぇーじぇー?』
JM「って読んだんですよ?この出版社なら誰でも分かる作家です!」
JN「ヒャッヒャッヒャ!」
ツキのその言葉に、ソクジンは飲んでいたコ
ーヒーを揺らしながら独特な笑い方で笑った。
JM「笑い事じゃないです!」
JN「痛ッ!ちょっと僕はヒョンだぞ!」
ソクジンは、ジミンに叩かれた腕を擦りながら真剣な表情でこう言った。
JN「ツキさんね。面接の時、僕のつけていたネクタイのピンをどこのですかって、聞いてきたんだ。」
「...こちらでしょうか?」
『あ!そう、あ!コレコレ!あの、やっぱりこれって”ピアス”ですよね?』
「はい、そうです。」
『あの、最近これと同じデザインのタイピンが出たとかないですか?』
JN「!...。」
「ない、ですね!」
『ですよね!はぁ...スッキリしました...。』
店員の答えを聞いたツキは納得したような表情をした。
JN「校閲は、文字ひとつから疑ってかからなければダメな仕事。1度疑問に思ったら、たとえ他人が正しいと言っても自分の目で確認しなくちゃいけない。」
JN「ツキさんはそれを、地で行く人だったんだよ。」
JM「ヒョンの思い込みじゃないですか?」
JN「かもしれないね。でも、まだ初日だし?もうちょっと長い目で見てくれないかな?」
JM「短い間ってツキさんは言ってましたけど。」
JN「うん、言ってたね。にしても、珍しいね。ジミナが新入社員の話をするなんて。何かあった?ツキさん、気に入らない?」
ソクジンが優しく笑いながらそう言うと、ジミンは頬杖をつきながらこう言った。
JM「...別に、ツキさんが嫌いな訳じゃないです。むしろ、面白い子で仲良くしたいなーと思っています。」
JN「じゃあ、何か特別なことでも?」
JM「...。」
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時