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『お洒落したくても､洋服っつったら商店街で買うか､自分で作るしか無かった田舎の女子高生が！唯一夢みれたのがこのファッション誌だったんだよ！？』
YG「...｡」
『着飾って､キラキラとしたモデルを自分に置き換えて！お洒落で､華やかで､洗練されたこの世界にどっぷり浸かっているこの時間が至福のときだったんだよ！』
テンションの上がったツキは､一息つくと落ち着いた声でこう言った｡
『この至福の時間を､現実のものにするために！諦めないで試験受け続けて､よーやくバンタン社に入れたんだよ？成り行きで編集者になってるテヒョナとは､覚悟も情熱も全然違うんだよ！』
TH「...｡」
『...なのに､なのに...｡なんで校閲なの〜...！？』
大粒の涙を浮かばせながら､ツキはお酒を飲みながら､クッションを目元にあてた｡
TH「あ〜泣かないで！泣いてる姿もかわいーけど､ずっと見てたいけど！泣き止んで〜｡」
YG「はは､あのカン編集者に楯突いてた昼のお前とは大違いだな...｡」
ユンギとテヒョンに涙を拭かれながら､ツキは力無くソファに寄りかかり､こう呟いた｡
『...ほんと､凄いところだったよ｡新しい新作着ていっても､なーんも言われない｡採用されたのも､行動力が凄くてboy編集部に勝てそうだから､だよ？』
YG「ふ､確かに！お前ならやらかしそうだな｡」
『...私は1年､いや3ヶ月であそこを出て､Butterの編集者になってやるんだぁー！！』
ツキはそう言うと､壁にドン！と頭をぶつけて気を失ってしまった｡
YG「は？嘘だろこいつ｡寝たのか？」
TH「あ！...ほんとーに先輩は変わんないなー｡昔っからそうなんです｡限界まで喋って､突然おちる｡先輩の悪癖ー｡」
YG「...子供みてぇだな｡」
ユンギは子供のような表情で眠るツキを見て､笑った｡
TH「...俺､高校に入るまでめっちゃ人生つまらなかったんです｡」
すると､ツキを毛布で包んでいたテヒョンが静かな声で呟いた｡
YG「...｡」
TH「この顔のせいか､彼女がいない時はなかったし｡」
YG「おい､それ嫌味か｡」
ユンギのそのツッコミに､テヒョンは少し笑いながらこう言った｡
TH「いひひ！...でもね､あの時｡プールの中で宝石みたいな笑顔をした先輩を見て俺の世界は確かに変わったんだ｡」
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます！ (4月3日 17時) (
レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaguya | 作成日時：2024年3月15日 20時
