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ホン「地味に?」
『はい!』
ホン「それはどういう意味かい?」
YG「”凄い”とか”とても”じゃないけど好転的な意味で”思ってた”とか”あとからじわじわくる”というニュアンスが含まれています。」
ホン「はぁ〜...地味に、ね〜。」
ホンはツキの言ったその言葉に感心しながらワインを飲んだ。
YG「それにしても先生、新作良かったです。先生お得意のミステリー×エロティシズムがもう見事に融合した世界観。離れ離れになった恋人同士、ノスタルジックな気持ちにさせてくれました。あ、あれですか?先生の生まれ故郷の仁川周辺が舞台になっているからですか?」
ユンギがホンにそう言うとホンは表情を突然固くし、静かにこう言った。
ホン「...関係ない。」
YG「...関係ない、そうですか...。あ、あと2人が逃避行する旅も秀悦でした。あ、...あの2人でトイレで愛し合う瞬間。」
『あー、でも飛行機のトイレってめちゃ狭だからあんな格好できるかって思って、付箋つけちゃいましたけど!』
ホン「あー見たよ...一緒に事実確認してみるかい?」
『結構です。』
YG「ちょっと先生!」
ホンのその発言にツキは軽くあしらいながらシャンパンを飲んだ。
ホン「全くユンギくんは冗談が通じないなー。」
『ほんと〜!先生いただきます。』
ホン「どうぞ。」
ツキは不貞腐れるユンギを横目にお肉を豪快に食べた。
『...ん〜!美味しぃ...!なにこれ、最っ高!』
ホン「もう、好きなだけ食べなさい。遠慮しなくていいからね?」
『はい!』
YG「遠慮しろよ。」
『うるさい。』
ホン「何がいい?」
『ミディアムレアで!』
YG「遠慮しろって...!」
ユンギとツキはカウンターの下で足を蹴り合いながらホンの言葉に耳を傾けた。
ホン「それでお嬢さんは普段どんな本を読むのかな?」
『本はファッション誌しか読みません。』
ホン「え?」
ツキのその言葉にホンは驚きの表情を浮かべた。
『でもホン先生のことは知っています。BTの5月号に出ていましたよね?”男のダンディズム”っていう特集で。あ、でもその時先生のしめていたネクタイはエジュクロでタイピンはジェントルモンスターでしたけど、あの組み合わせはちょっとくどすぎると思います。』
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時