後日談‥‥ ページ39
-
YG side
JK「ヌナまだかな？そろそろ？」
JM「ちょっとお前もっとそっち寄ってよ。僕とテヒョン潰れちゃいそうなんだけど！」
TH「俺は既に潰れてる。ジョングガ〜、もうテレビの前陣取ってやるからな。」
そう言って本当にテレビの前に座り込んだテヒョンを引き剥がす為、立ち上がったジョングク。その反動でジミンがソファから落ちている。
今日はこの間撮影したAの"Hermes"のショートフィルムが数日にわたり、決まった時間に放映される。それも全世界同時に。それをリアルタイムで観るべく俺たちはリビングに集まっていた。
HS「お前たちうるさいんだけど。‥あ、このヌナ可愛い。」
NM「いいね。でもこれも良くない？俺好き。」
ホソクはそんな騒々しいマンネ達に形だけの注意をした後、ナムジュンと一緒に見ていた雑誌にそそくさと意識を戻す。これも今日発売されたばかりの"Hermes"のカタログで、勿論Aが表紙を飾っている。何だかんだ言ってこいつらもAのこと大好きだよな。
『なんか緊張してきた、変な感じ‥』
当の本人はと言うとさっきからずっとこんな感じだ。頬をピッタリと当てて俺の右腕を抱え込んでいる。左手でその頬を摘んでやると、ぴゃっと隠れるように腕に顔を埋めるAが可愛くて笑ってしまった。
JN「いやはやお二人さん、相変わらずお熱いようで何よりだよ。」
「‥どこのおっさんですか。」
Aを挟んで俺と反対側に座ったジンヒョンに気付いた彼女は、呆気なく俺の腕を放って今度はジンヒョンの左腕に抱きつく。徐々にAの体温が薄れていく右腕が寂しい。
『オッパ。改めてこの前のことありがとう。今度ちゃんとお礼させて下さいね。』
「それは俺からも、ありがとうございます。」
JN「お前たちはそんなこと気にしなくていいの。」
あの日ジンヒョンに話した後、ヒョンは俺の知らないところで動いてくれていて。その日の夜に「僕にはこれが限界。Aのこと、後は頼んだよ。」と集めた情報を持ってマネヒョンを連れてきてくれた。本当、このヒョンには敵わない。
JK「あ！始まった！」
ジョングクの声に、俺たち全員の視線がテレビに釘付けになる。
第一弾は"ルージュ・エルメス"らしい。モノクロの世界が、ドレスアップしたAの唇にルージュが塗られると途端に色づく、という至ってシンプルなフィルムだ。メイク自体もナチュラルで、Aの存在感とルージュの色を際立たせる為の演出だろう。
→
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1727人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mitsu | 作成日時：2021年7月19日 23時
