-Sugar High-【紅一点:YG】 (ページ42)

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マシェリ‥‥【JK】ページ42

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JK side

『ヌナはいつだってぐうの事を考えてるよ』

そう囁いて自分より幾分も大きな俺を、それ以上に大きな愛で包み込んでくれるヌナ。

俺が孤独を感じる時、気付けばいつもヌナが隣にいてくれた。釜山から単身上京して眠れない夜が続いた時も、自分のパフォーマンスに納得出来ず悔しくて涙がこぼれた時も、たまに襲ってくる不安や恐怖、重圧に押し潰されそうになる時だって、話し始めたらキリがない。

そんなことを思い出していると急にヌナのことが愛おしくなって、気付けばヌナを後ろから抱きしめていた。目の前、少し低い位置にある首元に鼻先を埋めて息を吸い込むと、いつものヌナの匂いがして癒される。柔らかくてあったかい、このまま時間がとまればいいのに。

『ちょっとぐう危ないよ。まだまだ出来ないから向こうで待ってて。』

「やです！だって、ヌナが俺だけの為にキッチンに立ってくれてるって思ったら‥抱きしめる以外の選択肢はないでしょ？」

『普通に動きにくいんだってㅋㅋそれに皆でお祝いして、皆で食べるんだからね？』

「あは、分かってますよ〜。」

どんなに忙しくてもヌナは俺の誕生日に毎年ケーキや俺の好きなものを作ってくれる。デビューして間もない、まだまだヌナやヒョン達に距離を感じていたあの頃。『誕生日くらいヌナにぐうの願い事聞かせて、叶えてあげる』と甘い笑みを浮かべるヌナに、照れ隠しから俺はろくに目も合わせず「じゃあAヌナ、チーズケーキ作れますか？」って返したのを覚えてる。『ヌナに任せて！』と買い物に出掛けたヌナはとっても嬉しそうだったな。それから今日までずっと変わらない。

「ヌナ、いつもありがとう。」

俺はね、ヌナが大好きだよ。だからヌナにはずっと幸せでいて欲しい。

『急にどうしたの？』と手を止め、振り向き俺を見上げるヌナを今度は真正面から抱きしめる。「濡れた手、気にしなくて大丈夫だよ」と言うと、戸惑いながらも俺の背中にまわる細い腕。シャツが濡れても気にならない、それよりヌナの手から伝わる体温が心地よかった。

『ジョングガ、お誕生日おめでとう。生まれてきてくれて、私と出会ってくれてありがとうね。』

いつだったか『ぐうの言葉は魔法みたい。その一言で、なんだって輝くよ。』と言ってくれたヌナ。俺の言葉が魔法なら、ヌナから紡がれる言葉は宝石の輝きのようで、俺を照らしてくれる。

これからもずっとそばにいて、俺の愛しい人(マシェリ)。

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JK HPD！