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17時半。


課長がニコニコ帰って行き、私もゆっくりと帰り支度を始める






「Aさん!!

今日飲みに行くって、本当ですか??」



きらきらのまん丸の目で、見つめてくるのは、ジョングクくん





ジミンから、聞いたのかな






「あぁ、行くけど……」



「ボクも、行きます!!」




「あぁ、そうなの?

じゃ、またあとでね……」




「あとでって、どういうことですか?

一緒に行きましょう

ってか、先に行ってましょ!

駅前の居酒屋『まめきち』ですって」







ジョングクくんは、今年入社したばかり



うちのマーケティング部に入ってきて、とても頑張っている





指示待ち人間、気が利かない新人が多い中、
よく周りもみれて気がまわるうえに、
自分の意見も言えるし、何年かに1度の優秀な新入社員だと思う






何も言わなくても自分で吸収し、勝手に育ってくれる




そんな子の指導員になった私は、ラッキーだったかも



そして、仕事が出来るだけじゃなくて、見た目もかっこいい






大学の時はダンスをやっていたらしいが、

ラグビー選手かなと思うようなごっつくて引き締まった身体も、
かっこいいと思う






女子社員なんて、ジョングクくんに話しかけられるだけで…

いや、目が合うだけで、キュンとしている





それだけじゃないな、髪の毛を切ったり、
髪型を少し変えたりするだけで、

周りの女の子は騒いでいたりする






すごいなー、ジョングクくん




なんて、私は、完全にオバチャン目線で、眺めている







だからかな、



無反応な私に


ジョングクくんは、かまってほしそうにする







「Aさん、ボク、髪、切りました!」





「あぁ、そうね。スッキリしたね」




「はい、どうですか?

似合ってます?次はもう少し切った方がいいですかね」





「あ……どっちでもいいんじゃない?」





「そんな適当な……」





「いや、どっちも似合うって事」





「おっ、ありがとごじゃいまーす」






……少しめんどくさい

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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時

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