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嬉しかったのと同時に"大丈夫かな?"という懸念が過ったのだが、嬉しい方を選んで素直に付けた。
そしたら懸念が現実になった、という事だ。

家に帰って早々、仕事用のバッグを玄関にだけ置いて、すぐに隣のユンギの部屋のインターホンを押した。


「いや、鳴らさないで勝手に番号押して入って来ればいいじゃん」


ドアを開けると同時に気怠そうなユンギのお出迎えの一言はそれだったが、それどころではない。
それに反応してる場合じゃない。

だから'何だよ'と怪訝な表情をするユンギより先にズカズカとと部屋に上がり込んで、リビングのソファに座った。


「ユンギさん」


やっとリビングに入って来たばかりのユンギを見ると、黒い髪を軽くかき上げたところだった。
それから'何'と言いながら摺り足気味で歩いて来て、私の隣に座った。


「メンバーの皆さんに、会わせて下さい」


ユンギの横顔に言うと結構な素早さでこっちを向いて、眉をぐっと寄せた。


「何、なんで急に」


「いや、別に会いたいんじゃないんですけど、どうにか皆さん、いや、皆さんがダメならせめてV?さんだけでも」


'はぁ?'というユンギのやや大きい声がリビングに響いた。
その"はぁ"にはきっと色んな意味が込もっているに違いなくて、ユンギは唇を一度結び直した後で


「会いたいわけじゃないのに、なんでテヒョンイって名指しなんだよ、しかも今まで言わなかったのにまさか最初から」


「違います違います!私が好きなのはユンギさんです!どれだけ好きかユンギさんが一番よく知ってるでしょ!」


恥ずかしいも何もなかった、私は。
大雑把にでもこんな事を言われると思ってなかったユンギは違ったようで、'あーそう'なんて小さく言うだけで形容し難い表情で私から目を逸らした。
その耳がほんのりピンク色だ。

いや、そんなのを見てる場合じゃない。


「会社で、ユンギさんに貰ったこれが見えちゃったんですけど。その…同期の中にBTSのファンがいて、ユンギさんが好きなブランドって気付いて、そこからまぁ…私とユンギさんがただならぬ関係じゃないって事が、バレて…」


"これ"とはつまり今この瞬間も私の首に光る、シルバーのネックレスの事だ。

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かむ(プロフ) - にゃんさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます🥹しかも新しいのまで!何回でも読み返して下さい!笑 (4月2日 15時) (レス) id: 5dfe42fd36 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ユンギさんのお話最高でした!!最高すぎるのでもう一度読み返しに行ってきます!!(今更新中のお話もとても楽しく読んでます!私の日々の楽しみです!) (4月2日 12時) (レス) id: b48cf01a74 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - u512さん» 私のペンになんて嬉し過ぎます🥲✨私もいつも終わらせたいような終わらせたくないような気持ちで書いてます!(笑)最後まで読んで頂きありがとうございます🥹 (4月1日 10時) (レス) id: fb7c0dcb39 (このIDを非表示/違反報告)
u512(プロフ) - やはり最高です‼️‼️かむさんペンになってしまいました‼️一生終わらないで欲しいと毎度思ってます‼️最強に拗らせられました‼️‼️これからも楽しみにしています🥹✨ (4月1日 9時) (レス) @page34 id: 37a21340a3 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» 見てきたかのようななんて嬉しいです🥹こちらこそ読み続けて頂いてありがとうございます! (3月31日 20時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月27日 23時

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