彼女はとても繊細です。【TH】

26・TH（最終話） ページ26

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『うっ、んっ…うわーん！
あかん…言いたい事あるのに頭ん中がぐちゃぐちゃです！』


「うん、ゆっくりでいいよ？」


『…テヒョンさん、せ、先週うちの前で言ってくれた…
…言葉は、まだ…有効ですか？』




感情がバグってきたのだろうか？


静かに泣くのをやめて号泣しているA



「す、好き、って言った事だよね？

勿論だよ。」



圧倒されてしまうくらいに泣きじゃくっている


道ゆく人が訝しげにこちらを見て来るから背中をさすって落ち着かせようと試みるも余計に感極まってしまったようだ



『うっ、うっ…私、やっぱりテヒョンさんが好きです…

こんなに人を好きになったの生まれて初めてなんです。』



「やっとだね。言ってくれた…。

オレは元々、“Aの”テヒョンさん、だけどね。」



『私…、

今朝からさっきまで噂のせいで辛かったんです…

なのに…

一瞬にして世界一の幸せ者になれました…

うわーん！涙が止まらへん…
どないしよ…ひっく…

テヒョンさんが私に甘すぎるのが悪い！』



「うんうん、オレが全部悪いね。」



Aがこんなにも感情をモロにぶつけてくれるのが嬉しくて可笑しくて、涙を拭う彼女の手を「擦っちゃダメ」と掬い取る



「A、好きだよ。」



『い、いやや…

その…時にいたいけな、時に艶やかな瞳、
全然慣れへん。直視出来ひん。辛すぎる。
男前すぎて無理しんどい。
胸が痛い。
見やんといて。
優しくせんといて。
これはクレームもんやわ、
この件に関する責任者誰か呼んできてー！
って目の前おるし！
うわーん！やっぱり好きー！』









「冗談言う余裕はあるんだね(笑)」












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ー「彼女はとても繊細です。」ENDー









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