彼女はとても繊細です。【TH】

5・TH ページ5

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元より




嫌われていると思っていた













彼女の第一印象は



大人しそうで控えめで自己主張をあまりしない子


これは後にナヨンから見た目で判断するなと笑われる事になるのだが…




同じ営業課のナヨンといつも一緒にいて、オレが話しかけると途端に話さなくなるから女子水入らずに入って行ったのが気にいらなかったのかな、と危惧していたのだ






だけど、先日の社食での話を聞いてしまったオレは…


少し、…いやかなり


嬉しかったんだ












あれがきっかけで彼女を目で追う事が多くなったのだが、






今は経理課の前でジミンと楽しそうに話している




オレの前では見せない笑顔、素の彼女




ジミンがスマホを見せると急に肩を震わせ顔を両手で覆い膝を付いている








「え？泣いてる？」



少し離れた営業課の入り口からそう呟けば


通りすがりのナヨンは呆れ顔



「笑ってるんだよ。」





え？！


あんな膝付いてまで笑う事とかある？！


ここ10年くらいそんな大爆笑した事ないかも













「何みてんの？」



本当に笑ってるのか確認しに来た



『テ、テヒョンさん！！』


JM「ああ、テヒョンア、これ課長の事故写真。

Aから課長ネタあったらくれって言われてたから。」


「ふーん」


JM「A、後でこれ送っとくわ。

辛い時に見返すんだろ。」


『う、うん。』


JM「じゃーな、オレ行くわ！」








ジミンが去って行き二人きりになり、



「ジミンと仲良いの？」



一番気になった事を質問する


笑顔で言うつもりが出来てないし



『一応同期なので…』


「オレも同期じゃん。」


『あ！わ、私も急ぎの仕事があったのでこれで…』



バビュン！と効果音が付きそうなくらいな勢いで経理課に入ってった





「…逃げられた。」









…………なんか面白くない











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