あのね僕とね僕らとね 8 (ページ11)

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ㅤㅤ普段は少食らしいのに結局2人で2皿
ペロリと平らげてしまって。店を出ながら
けぷ、なんて空気を抜いた蓮だから
少し心配だったんだけど、

蓮｢チョコのアイス、たべる？｣

｢ふはっ笑もうちょっとしてからにしようか？
蓮のお腹アイスはまだ入りませんだって｣

ニコニコしながらこてんと首を傾げるから
笑ってしまう。流石に腹ごなしをした方が
良さげだからとそのまま店外のベンチに
腰かけて小休憩。あ、そういえば....

｢蓮、リュックの中は何が入ってるの？｣

蓮｢ん〜？あのねぇ、れんくのにゃんにゃとね
おしりふきふきとラムネと、ブンブンのと
おえかきと....これ！わんわん｣

｢あれ、ワンワン持ってきてたんだ｣

小さな身体に背負う少し大きく膨らんだ
リュックの中身が気になって聞いてみれば、

自分のオムツやお菓子と共に持ってきて
いたのは白い犬のぬいぐるみ通称ワンワン。
蓮が生まれた時に何となく垂れた目が
似ている気がして俺が買ってきたんだよね。

ご飯の時も寝る時も常に一緒に居れば
汚れてもくるしへたってもくるから実は
この子は3代目。とは言ってもいつの子も
蓮にとって大事な相棒のようなもので、

蓮｢りょおちゃとれんく、おでかけだから
わんわんもいっしょいきたいんだって｣

｢そっかあじゃあ皆んなで来られて
嬉しいね。ワンワンは？抱っこしていく？｣

蓮｢ん！わんわんもててつなぐよ｣

ギュッと右腕でワンワンを抱きしめて
左手は俺の右手。小さな蓮が少し大きな
ワンワンを抱く姿はアンバランスなんだけど
それはそれで可愛いんだよな。

｢亮ちゃん本屋さん見たいんだけど
蓮絵本見る？｣

蓮｢みるーっ！あのね、くるま！｣

｢いいよ。車の絵本探そっか｣

昼食を食べた後はお決まりの書店巡り。
普段なら滞在時間も長くなりがちなところ、
蓮も居るからサッと決めるに尽きるかな....

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