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｢お尻きれいにしよう、こっちおいで｣
疲れてしまったのかとろんとした目を
した蓮、とりあえずお尻を取替えない事には
始まらないからと便器の方へ手招きする。
広いトイレなんだけどオムツ台が無いから
立っちで頑張ってもらわないと、先に
ズボンを脱がせておいて正解だった。
｢ワンワン脱ぐよ。....ん、お尻嫌だね
うんちバイバイするから 頑張れ｣
蓮｢....ぇっ、ふぇぇぇん、涙｣
かなりの重量になったオムツを外せば
蓮のお尻はかなり汚れているし お腹を
壊してしまっているであろう匂いが
充満して思わず顔をしかめるんだけど。
元々排便したい時には泣いてしまう蓮、
今日はお腹の痛みが先行したからか
そこまで泣く事は無かったんだけど
やっぱり涙がぽろぽろ溢れてくる。
トイレットペーパーとお尻拭きを少し
多めに使いながらしっかりと拭き取って
あげれば いつものつるんとした蓮のお尻。
ただ、かなり下してしまったからか
穴の部分が荒れていて可哀想。早いところ
自宅に帰った方が良さそうだな、
｢よいしょっ....はい、おしまい。
いっぱい偉かったね｣
オムツをそっと上げてズボンを履かせれば
すっかり元通りの蓮。後始末をしてから
抱き上げて一緒に手を洗ってようやく終わり。
頭をポンと撫でれば俺の胸にピトッと
顔をくっつけてきて、安心したのか
親指が口の中へ吸い込まれていく。
本当は指しゃぶりなんてしない子なんだけど
今はそれが安心材料になるならと一旦
目を瞑って、ワンワンを抱えさせれば
すっかり甘えん坊モードに突入。
｢お家帰ろっか。疲れちゃったね｣
蓮｢....ん、おうち、｣
｢寝んねしちゃってもいいよ。ギューしてるから｣
蓮｢....んぅ、｣
トントンと背中を擦っていれば次第に
呼吸も落ち着いてきて 寝入るまでに全然
時間が掛からなくて思わず笑ってしまう。
抱き直した蓮にグッと抱かれてか若干
くたっとしてしまったワンワンに触れて、
いつも一緒にいてくれてありがとうね なんて
心の中で呟いたのは俺だけの秘密にしておこう。
end.
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作者名：杰
| 作成日時：2024年3月30日 22時
