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｢照？着替えたしさっぱりしたでしょ
平気だから、ね？こっちおいで｣
一旦全部切り上げて荷物をまとめた後
照と車内に戻ってきて。沢山遊んで
汚れるからと持ってきておいた着替えを着せた。
本来とは違う形になってしまったけれど
あって良かったし着替えればすっかり
元通りなんだけど 思う事も多いのかシートに
背中を預けたまま動かなくなってしまった。
下がる目線の先には汚れた服を入れた
ビニール袋、不安そうな顔でじーっと
見つめているから さりげなく視線から
外しつつ、くしゃりと頭を撫でる。
｢洗濯してみよ？綺麗になるから、どうする？
もうちょっと遊んでいく？それとも帰りたい？｣
照｢....おうち.....ぱぱ、だっこ....｣
｢いいよ｣
小さな声で抱っこをせがむからそっと
膝の上に乗せてやれば少し汗ばんだ身体を
ギュッと俺に寄せてくる。トントンと背中を
撫でながら揺れてみれば感じる温かさ、
｢....照〜、もう泣かなくていいんだよ｣
照｢....ん....ぅ....涙｣
繊細な子だから漏らしちゃったって事に
敏感になるのも分かってたんだけどいざ
そうなると気持ちも落ち着かない訳で。
悔しい気持ちも苦しい気持ちも両方、
上手に出来るようになってたから尚更かな。
｢嫌だったね、でも体調良くない時は
失敗しちゃっても仕方ないよ。
だから大丈夫 涙拭いて、帰ろう｣
あえて少し強引に、フェイスタオルで涙を
拭ってあげたら頬を両手で包んで コツンと
額同士をくっつけたら涙は終わりの約束。
シートに座らせてシートベルトを付けて
いれば あのね、なんて耳元にこそこそと
喋りかけてくるから目線を合わせてみれば。
照｢....うんち....ごめんなさいっ.......｣
｢平気だよ、もうお腹痛くない？｣
照｢もうへいき、....虫、やだった｣
｢ふふっ、そうだね。でも頑張って
トイレ入れたじゃん？偉かったね｣
照らしい返答が返ってきて少し笑ってしまう。
苦手もあるだろうけれど克服してかなきゃ
いけないよな、そんなことを思いながら
もう1度頭を撫で直した。
end.
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作者名：杰
| 作成日時：2024年3月30日 22時
