わんワンと一緒なら【緑+黒】 ページ9
亮平side
蓮｢んーっと、チョコ！｣
｢チョコかあ、亮ちゃんはこっちの方が
全部食べられると思うんだけどな｣
蓮｢でもチョコおいしいよ？｣
｢でもチーズも好きでしょ？どうしよっか｣
昼食のピザをチョコレートのデザートピザに
しようかチーズにしようか、大きくて少し
垂れた目をキラキラ輝かせているのは
少し歳の離れた弟の蓮。
この春から年少さんなんだけど早生まれで
ほんの数ヶ月前に3歳になったばかり、
まだまだ赤ちゃん気質が抜けなくて可愛いんだよね。
｢じゃあこれはどう？ピザはチーズにして
デザートにチョコレートのアイス食べる？｣
蓮｢ちょこ....ん....おしっこ....｣
｢本当？じゃあ先におトイレ行こっか。
教えられて偉い偉い｣
食品サンプルを眺めながらそんな話を
していれば蓮の右手がズボンを気にして
そわそわし始めて、小さな声で教えて
くれるから抱き上げてトイレへ向かう。
｢よし、いいよ。おしっこ出るかな？｣
蓮｢....っん....ふぁ....｣
｢上手 お腹すっきりして気持ち良いね｣
子ども用の立ち便器の前に立たせて
サッと下ろせば既にぷくりと膨らんでいて
真ん丸としたお腹の辺りをそっと擦れば
少し身体に力を入れつつも上手に出来ている。
｢よしオムツ上げるね。あっ！
ワンちゃん濡れてないや、偉いなあ｣
蓮｢れんくのわんわん ニコニコさん｣
トイレトレーニング真っ最中な蓮、足首まで
下ろしたオムツを上げてみればお知らせ
ラインも出ていないしまっさらなままで。
偉いと頭を撫でてやれば嬉しそうにお尻の
イラストを指さして教えてくれる所が
また可愛らしい。
｢お手々綺麗にしたらご飯食べよう。
ピザ食べたい人〜？｣
蓮｢はぁい！｣
ご機嫌だった所が更にご機嫌で、手を
挙げながらトントンとジャンプして
教えてくれるその姿さえ愛おしく思えて
思わず跳ねる蓮をそのまま抱っこ。
蓮｢うわあ、おっきいだっこ！｣
ニコニコの表情を見せてくれる元気な
蓮をギューッと抱きしめた。
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作者名：杰
| 作成日時：2024年3月30日 22時
