紅一点×SnowMan⑩ (ページ20)

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side YOU ページ20

スタッフ『松雪さん飲みに行きませんか？』

「えっと、、、。コロナ禍なので、今は参加控えてて。」

ス『あっ。そうですよね。すみません。』

最近やたら色んな人に声をかけられる。

まあ、あの放送があったからなのか、
そうでないのかは分からないけど。

田『あっ。姉御じゃん。久しぶり！』

ジ『Aジャーン！』

声をかけられた後、そのままテレビ局の
廊下を歩いていたら樹とジェシーに遭遇した。

「2人とも久しぶり！あ！オオカミ少年？」

田『そうそう。姉御は？』

「ドラマの打ち合わせ。」

ジ『またドラマ？何クール連続よ？すごっ。』

「いや、バラエティーのレギュラーの方がすごいから。」

そんな話をしていたら
樹が少し真剣な顔をして話し始めた。

田『なあ。さっきスタッフさんに誘われてたろ？それ結構あんの。』

「まあ、、、。でも断ってるよ？」

田『そう。てか最近全然ご飯いけてないからさ。たまには行こうぜ。』

「あー。ごめん。忙しいのとコロナがあるから断ってるんだ。」

田『ふーん。そっか。分かった。』

嘘。確かにスタッフさんや、
下心がありそうな人達のご飯は断ってる。

だけど、最近はむしろ飲み会にたくさん参加している。

なぜなら、ソロアルバムに向けて、
楽曲提供をしてもらうにあたって、話をしたいためだ。

まあ、その後色々ある人もいるけど。

樹と行きたくない理由は単純だ。
なべくんへの気持ちを自覚してから、
樹や風磨と話すと気づかれそうだなって。

そう思うと一緒に食事に行くのを躊躇ってしまっている。

「またすこジャニのロケ楽しみ。」

田『俺も。来週だっけ。』

「そうそう。」

そう言って2人と別れる。

私が立ち去った後、
樹が『他の人とは行ってるくせに。』なんて
言っていたなんて、この時は思ってなかった。

打ち合わせ終わりに、10月から
同じドラマに出演する俳優さんに声をかけられる。

高杉『お疲れ様です。』

「あっ。お疲れ様です。」

高杉さんはかなり人気の俳優さんだ。
今回のドラマではすごく関わりがあるわけでは
なさそうだけど。

高『今、忙しいですか？』

「えーっと。少しなら大丈夫です。」

次は事務所で、北山くんと曲の打ち合わせだけど、
北山くんの仕事が押してるから遅くなりそうと
連絡があったばかりだ。

高『それなら、少しお話しできませんか？あの、ラウンジなら人目もあるので、逆に大丈夫かなと思うんですけど。』