紅一点×SnowMan⑩ (ページ7)

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「やるよ。」

滝『ほんとに？大丈夫？』

「秀明くんが言ったんじゃん。オファーがあるって。もし本当にやらせたくなかったら私の耳に入れることなく断っていたでしょ？」

滝『なるほどね。まあ、生放送とかではないし、編集でどうにでもなるから。』

「うん、ありがとう。だけど、引き受けるにあたって、1人絶対そばにおいてほしい人がいるんだけど。」

滝『おう。誰？』

「雅。」

その名前を出したら、
秀明くんが少しだけ真剣な顔になる。

滝『牧じゃなくて？』

「うん。申し訳ないけど、スタッフさんで信用できるのは雅だけだよ。牧さんは、、、秀明くんの息のかかった人でしょ？」

そうにこりと笑いながら言うと、
秀明くんは首をすくめる。

滝『信用されてないねー。俺も牧も。』

「まあ、雅以上に信用できないってだけ。」

滝『もちろん、分かったよ。雅がいない時はドキュメントのスタッフがつかないように依頼する。』

「うん。ありがとう。」

そう言うとメンバーの元へ戻る。

渡『どうした？滝沢くんに呼ばれてたろ。』

「うん、、、。なべくん。」

渡『ん？』

「LIVE終わったら少し話したい。」

渡『、、、。分かった。』

私が少し曇った顔でもしていたんだろうな。
ほんとこの人はすぐ気づく。

そしてデビューライブも無事に終えることができた。
歓声を聞くことができないのは悲しいけど。

逆に生のライブだと見たいのに
見れない人が発生してしまう中、
全員に届けることができたのは良かったかもしれない。

渡『いくぞ。』

「うん。」

こんなご時世だから打ち上げはない。
ライブ終わりにスポドリ片手に
簡単にみんなで乾杯しただけだ。

支度を終え、私となべくんは車に乗り込む。

渡『なんか久々かも。Aの車。』

「だよね。コロナ禍になってから人乗せてないもん。」

そんな話をしながら車を走らせる。

外での食事でも良かったのだけど、
さすがに良くないってなったから
私の自宅に行くことになった。