宅配便のお兄さん【JM】

ハロウィーン ページ11

あれから、ネットで荷物を頼むのは少し恥ずかしくて、
極力頼まないようにした。



宅配便でパクさんに会えるという期待とドキドキ



でも、それを狙ってるように思われたら、、、
意識過剰かな。




職場では頻繁に会えるので、まぁいいかと思っている。





今日はハロウィーン。




お菓子作りが好きな私は、イベントがあると作っては、
工務店のみなさんや、ご近所さんに渡している。





「また作ってきました。よかったらもらってください」




HS「やったー♪久々だね。ありがとね」




今回はかぼちゃの形のクッキーとマフィン。


HS「また上達した？凝ってるよね〜すごい」










JM「こんにちは」



「あっご苦労さまです」




JM「お願いします」



サインをして、いつもどおりに受け取る。



JM「ありがとうございました。では」










外へいった彼を追いかけたら、車の前にもう着いていた。






「あのっ」




JM「はい？なにかありましたか？」




「これ、よかったら、、、」




JM「僕にですか？」




「はいっみんなに作ってるんですけど、よかったら、
もらっていただけますか」




JM「ありがとうございます！嬉しい」




「甘いもの苦手じゃなかったですか？」



JM「好きです!僕なんかが頂いてすみません。」




「いえ、いつもお世話になってるので。
　お仕事がんばってくださいね」



JM「ありがとう」






笑うと目が細くなって、柔らかい顔になるんだよね。




ムキムキの体とのギャップ。





ステキ。









ただの宅配便の届け先の人から、少しは進歩できたかな。










会社へ戻ると、ホソクさんがニコニコして寄ってきた。



HS「なるほどね〜♪」




「何がですが？」




HS「今回のは特に気合い入ってたわけだね。
　 フフフ知らなかったよ。
　 彼、真面目そうだしいいんじゃない。」




「え、見てました？」





HS「うちのお姫様を射止めるのはどんな奴かずっと心配だったけど。ついに春が来たかな〜？」




「まだ何もないですよ」



HS「まだ、ね笑。これからはまだわからないってことね」




「、、、言わないでくださいね、誰にも」




HS「ハハハもちろん。じゃあ、たくさん荷物頼もうか♪」
　次から彼が来たら、絶対に見ちゃうよ俺」



「やめてくださいよ〜」










張り切ってるのがバレて、すごく恥ずかしかった。

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