宅配便のお兄さん【JM】

ケジメ ページ28

唇にキスをした。




軽く触れるだけのキス。




唇を離すと、Aちゃんは一度目を伏せてから、
こっちを見上げた。





そして、もっとしてほしそうに、唇を上げた。







とろんとした目つきに、理性が吹き飛んだ。

















今度は、どちらからともなく、激しい口づけをした。







ドキドキしてゾクゾクして
こんな口づけ やめられない。





息が上がって、高ぶっているのは俺だけじゃないよね。











このまま抱いてしまってもいいのかな。



これじゃ流されてるだけかもよ。








興奮してるけど、頭の片隅で、冷静になれともう一人の俺が語りかける。






ちゃんと、ケジメをつけるのが先か。







唇が離れた合間に、ふぅーっと息を整える俺を
少しさみしげに見つめるAちゃん。










JM「この先は、気持ち伝えてからじゃないと」




「…………」





JM「Aちゃんのこと好きだから」




「……うん」




JM「ずっと、好きだった。



　 俺とお付き合いしてください」





「…はい」





JM「……ほんとに？」





「ほんとだよ。わたしも、、、好きだから」





JM「……幸せすぎるわこれ」




「わたしこそ。ちゃんと言ってくれてありがと」




少し泣きそうな、照れた顔して
これまで見た中で一番可愛い。







JM「続き………いい？」





抱きしめて、耳元でそう言うと、
さっきのとろとろの甘い目つきになった。





「……うん。いいよ」






もう今度こそは止まる理由がない。

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