キム社長と秘書３

黒 ページ11

JN「Aさんと寝たの」




昨日の今日でその質問は心臓に悪い。








JN「布団の中から時計は黒でしょ」



NJ「聞いてたのか」




JN「聞こえてきたんだよ」







NJ「寝てない」



JN「じゃなんでベッド？」




NJ「いつものように食事を食べに行ってただけで」



JN「食事だけ？」



NJ「たまたま時計を外して、なぜかベッドへ入ったのかな？ポケットに入れていて落ちたのかもしれないな。
あー違うな、ベッドで少し仮眠をとったんだったかな」

　






JN「お前 嘘が下手だね」





NJ「‥‥嘘じゃない」





まぁ疑われても仕方ない。

でも認めるわけにもいかない。





JN「まぁいいけど。本当に付き合ってるとかなら

　 話せよ。俺には隠すのはやめて」




NJ「付き合ってない。見ての通りいつも通りだ」



JN「なんで付き合わないの」



NJ「彼女の気持ちが俺にないからだろ」
　
　

言っていて虚しくなる。





JN「それ、何度も言うけど確かめたの？」




NJ「いや、でも彼女は何も言わない。俺に対して何も。

　 だから俺もなにも言えない」





JN「寝たのに？」

NJ「ああ」



JN「寝たんだ」

NJ「違う間違えた」



JN「真っ黒だね」
　

NJ「彼女には何も言うなよ」





JN「言わないけどさ。やることやっただけ？

　それ、よくないでしょ。お前ちゃんとしろよ」






NJ「わかってる」







わかってるよ。


二度目はもう 間違いでは済まされない。





酒の勢いでもなく

流れでなんとなくでもなく

　

二度目はあえてその選択をしたんだ。




抱かないという選択肢もあったはずだ。




彼女から誘われた形ではあるが

こんなことをずるずると続けるのは間違ってる。








NJ「ちゃんと向き合う」






JN「幸運を祈るよ」

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